臆病者のための株入門/橘 玲 08007 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

臆病者のための株入門/橘 玲 08007

橘 玲

臆病者のための株入門 (文春新書)

★★★★★


年始の東京株式市場は波乱の幕開けとなった。

日本株にもそれなりの投資をしているので

昨年秋以降、多少のダメージを受けている。


こんな時こそ、原点に戻って投資を勉強しよう。


本書は再読。

とても簡明に書かれているが、

非常に含蓄は深い。


 古くから預金(債券)・株式・不動産への「資産三分法」

 が繰り返し説かれてきたが、

 ファイナンス理論でも、個別銘柄の選択のような

 「戦術」的問題より、

 資産全体をどのように配分するのかの

 「戦略」的思考の方が運用成績に大きな影響を

 与えることが明らかにされている。

 資産運用の成否の8割は

 「アセットアロケーション」

 で決まるのだ。


うーん、確かに。

10数年の各種投資で、

大きく成功しているのは金・プラチナや、ユーロMMF。

これらはドルコスト平均法で、

毎月少しづつ積み立てているだけ。

一方、時間も頭もお金も投資してて、

ちょっとしか儲かっていないのは日本株。

大損している銘柄も、そうでないのもあるが、

トータルすれば、そこそこ。

日本株関連で一番良いのは、

毎月買っている、ある日本株投資信託。


戦術的にいくら頭をひねっても、

結局は「アセットアロケーション」の良し悪しには

全く敵わない。


さあ、今年以降の

「アセットアロケーション」

どうしましょうか??


臆病者のための株入門/橘 玲 06173