企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得/田坂 広志 08011 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得/田坂 広志 08011

田坂 広志
企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得
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自分の所属する部署に

「企画」の二文字がつくようになり、

はや四年。


「企画」って、何だろうなぁ、

と思う、今日この頃。


で、グロービス経営大学院の1月期は

「ビジネス・プランニング」を受講することに。


その、心構えを定めるために、

本書を再読する。


 企画力とは、「人間と組織を動かす力」のことである。


 <中略>


 なぜなら、プロフェッショナルの世界において、

 「企画力」とは
 

 「企画を立案する力」のことではなく
 「企画を実現する力」のことだからです。


 <中略>


 そうであるならば、「企画力」とは何か。

 それは、貴重な時間を使い、

 考えを尽くし、
 思いを込めて書いた企画書を、
 決して「紙くず」にしないための戦い。
 「企画力」とは、

 その戦いを戦い抜くための
 力のことでもあるのです。


ああ、最近は大学院に通って

ちょっとだけ頭でっかちになって、

その「覚悟」が欠けていたのかもしれないな。

小賢しいテクニックに走っていなかったか。


 プロフェッショナルは、何によって、

 人間や組織を動かすのか。


 端的に申しましょう。


 「物語」を語ることによってです。


 これから起業や市場や社会で、何が起こるのか。

 そのとき、我々に、いかなる好機が訪れるのか。

 では、その好機を前に、我々は何を為すべきか。

 その結果、我々は、いかなる成果を得られるのか。


 その「物語」を魅力的に語ることによってです。


 その「物語」を聞いた時、多くの人々が、
 面白いと感じ、想像力を掻きたてられ、
 様々な知恵が湧き、行動に駆りたてられる。
 そして、その「物語」を聞いたとき、
 多くの人々の間に、深い「共感」が生まれてくる。


 そうした「共感の物語」を語ることによって

 プロフェッショナルは、人間や組織を動かすのです。


共感は「してもらうもの」ではなく、

まずは「するもの」だと思う。


まずは相手への共感。

相手の立場にたって考え、感じること。


そうすれば自分と相手は一つになる。

そうなれば、説得でも操作でもない。

同じ氣持ちを共有すること。


なんだ、合氣道と一緒じゃないか。



企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得/田坂 広志 05049

共感。