なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』/田坂 広志 08016 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』/田坂 広志 08016

田坂 広志
なぜ働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』
★★★★★

年に一回のペースで読み返している本書。

速読の楽しみは新しい本との出会いはもちろんのこと、

大好きな本を何度も何度も読み返すと、も大きい。

読むたびに自分のブログも読み直すが、

自らの成長によって、感じるところ、感じることが変わるのも

とても興味深い。


 されば、皆さん、

 自らに問うていただきたい。

 

 皆さんが、日々取り組まれている仕事。

 その仕事の彼方に、皆さんは、何を見つめているか。


 そのことを、問うていただきたい。


 いったい何のために、

 この仕事に取り組むのか。


 どうしてこれほどの思いを込めて、

 この仕事に取り組むのか。

 なぜ大切な人生のかけがえのない時間を捧げて、

 この仕事に取り組むのか。


 その問いを問い続けながら、

 歩んでいただきたい。


 私も、また、その問いを

 問い続けながら歩んでいきます。


 もとより、この問いは、

 それほど容易に答えられる問いではない。

 それほど格好よく、

 それはこうだと答えられる問いではない。

 だから、この問いは、

 ある意味で「生涯の問い」です。


 なぜ、我々は働くのか。


 この問いは、「生涯の問い」です。


 だからこそ、もう一度、

 心を込めて、皆さんに問いたい。


 皆さん、何のために働いているのですか。

 皆さん、かけがえのない砂時計の砂が

 どんどん落ちていく。

 大切な、大切な、その時間を、

 日々を、人生を。

 何のために、その仕事に取り組んでいるのですか。


 この問いを、忘れないでいただきたい。

 

 そして、皆さんの生涯をかけて、

 その答えを求めていただきたい。


 その「生涯の問い」から、

 深い「思想」が生まれてきます。

 

 そして、そのように育んだ「思想」こそが

 「錨」となる。


 現実に流されぬための

 「錨」となるのです。



現実に流されず、「思想」を持って生きることは難しい。

何のために働くのか。

その答えを見つけ出すのはもっと難しい。


でも、生涯かけて見つけ出す、

その価値はあるはず。


大切な、大切な人生。

それをかける意味が、

きっと今、この仕事にもあるはず。




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