200年住める木造住宅のつくり方/金城 一守 08036 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

200年住める木造住宅のつくり方/金城 一守 08036

金城 一守
200年住める木造住宅のつくり方
―低価格でも、長もちする良い家は手に入る
★★★★★

04年秋に速読(フォトリーディング)を習ったとき

「1日1冊読むことを1ヶ月続け、

 且つアウトプットもしなさい」

と言われた。


その頃、ブームになりかけていた

ブログを試してみようと思い、

読書感想をUPすることにした。


最初はほとんど自分の備忘録だったが、

最近多いに日には数千もの

アクセスを集めるサイトになった。

こんな独り言の様なブログを。。。

有難いことだ。


他にもブログを書いていると有難いことがある。

「この本を読んだら?」と

頂戴できること、

お借りできること、

推薦頂けることも多い。


この本も、進呈頂いた。


著者である金城一守社長率いる

株式会社ゼロ・コーポレーション にお勤めのMさんが、

わざわざ京都から送って下さった。


Mさんは、若かりし頃大変お世話になった

人生の、分譲マンション販売の大先輩である。

また、阪神震災後、神戸のど真ん中で

いろんな意味で非常に厳しい経験をした案件を

共に乗り切らせて頂いた「同志」でもあるお方。


そのMさんがそれまでお勤めだった

ある分譲マンション開発・販売会社を離れ、

このゼロ・コーポレーション さんに転職したときは

とても驚いた。


でも、この本を読んで、

仕事にトコトンこだわるあのMさんが

なぜこの会社を選んだのか、

少し分かる氣がした。


イントロだけで随分長くなったが

本題はここから(笑)。



このゼロ・コーポレーション さんは

業界としては、全く有り得ないことをしている。


アフターサービス(要はクレーム)を

WEB上で公開している。

http://www.zero-corp.co.jp/policy/opening/mainte/200710.html


顧客アンケート結果を公開している。。。

http://www.zero-corp.co.jp/policy/opening/customer/20074-6.htm


アフターサービス担当者まで。。。

http://www.zero-corp.co.jp/fan/persons/koumu/honten/framepage_e.htm


この凄さは、きっと同業者ならば

分かってくださると思う。


他の業界では「当たり前」が通らないのが

建築業界、不動産業界。

はっきり言って、クレームが多少あるのは

最初から織り込み済み。

業界人の決まった言い訳は

「車みたいに工場で作らず、現場で手作りだから」。

CSやアフターサービスに関しては

ほぼどこの会社も「逃げ」の一手。

でもようやく最近、世間と業界のギャップに氣がつきはじめ

恐る恐る顧客満足に力を入れ始めた、

というのが悲しい現実。


本書の中の建築の薀蓄などは、

長年この業界にいる人間が読んでもなかなか興味深かったが、

ここの衝撃で、すべてが吹っ飛んだ(笑)。


「低価格」で作ったとしても

これだけ情報公開して全て見せても大丈夫。

クオリティに自信がある、何よりの証拠だろう。


いやぁ、Mさん。

素晴らしい会社に転職されましたね。

業界の後輩として、あの「戦場」での同志として

改めて祝福させてください。