大前流心理経済学 貯めるな使え!/大前 研一 08062 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

大前流心理経済学 貯めるな使え!/大前 研一 08062

大前 研一
大前流心理経済学 貯めるな使え!
★★★★★

タイトルからすると、

個人のファイナンシャルプランニングの本とも、

経済学の本とも、心理学の本とも受け取れる。


確かにそのような面もあるのだが、

(大前研一さん主催の株式・資産形成講座

 文中でしきりに勧める。実はこの講座の販促本かも)

私には日本の将来を心配する

「憂国の書」に感じた。


本書でも出てきたが

なぜ世間の皆さんは

株を「やる」というのだろうか。

何だか賭け事や悪事のような言い方だ(笑)。


資本経済の成り立ちの初歩を学べば

株式会社の仕組みの素晴らしさ、

株式を所有するよって志の高い企業を応援する楽しさ

もわかると思うのだが。

やはり「株」には暗いイメージが付きまとう。


身近だけでもそんな雰囲氣を変えたくて(笑)、

軽く資産形成や投資の話を振ってみたりするのだが

今までの笑顔が凍りつくのがよく分かる(笑)。


「株をやる」と思わず言ってしまう人に

是非本書は読んでもらいたい。

そういう人が世の中の大勢を占めるから、

政治家の皆さんが勝手なことをするんだって。

1500兆円もの資産の大半が

死んだように眠ったままで

日本や世界を良くするために働かないんだって。

これからの世の中、

ファイナンシャルリテラシーを磨いて

自分の頭で考えないと

大変なことになりますよ。

あなたも日本も。