大前流心理経済学 貯めるな使え!/大前 研一 08062
- 大前 研一
- 大前流心理経済学 貯めるな使え!
- ★★★★★
タイトルからすると、
個人のファイナンシャルプランニングの本とも、
経済学の本とも、心理学の本とも受け取れる。
確かにそのような面もあるのだが、
文中でしきりに勧める。実はこの講座の販促本かも)
私には日本の将来を心配する
「憂国の書」に感じた。
本書でも出てきたが
なぜ世間の皆さんは
株を「やる」というのだろうか。
何だか賭け事や悪事のような言い方だ(笑)。
資本経済の成り立ちの初歩を学べば
株式会社の仕組みの素晴らしさ、
株式を所有するよって志の高い企業を応援する楽しさ
もわかると思うのだが。
やはり「株」には暗いイメージが付きまとう。
身近だけでもそんな雰囲氣を変えたくて(笑)、
軽く資産形成や投資の話を振ってみたりするのだが
今までの笑顔が凍りつくのがよく分かる(笑)。
「株をやる」と思わず言ってしまう人に
是非本書は読んでもらいたい。
そういう人が世の中の大勢を占めるから、
政治家の皆さんが勝手なことをするんだって。
1500兆円もの資産の大半が
死んだように眠ったままで
日本や世界を良くするために働かないんだって。
これからの世の中、
ファイナンシャルリテラシーを磨いて
自分の頭で考えないと
大変なことになりますよ。
あなたも日本も。