競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター 08102 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター 08102

競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター
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月曜日から、経営戦略の講義が始まった。

経営戦略のクラスは、

以前からとても楽しみにしていた。


講師はグロービス経営大学院大学教授で

3月まで研究科長だった田崎正巳先生。


多士済々のグロービスの中での研究科長だし、

昨年のあすか会議でのファシリテーションは

ファシリテーターなのに切りまくっていたし(笑)。

写真はちょっと怖そうだし。

クラス開始前は少々ビビリ氣味であった。


クラスが始まっても、これでもか!というくらいに

エネルギッシュにバシバシ切りまくるので

やはり怖い先生だなぁ、と改めて思うものの、

いろいろな意見を結構拾い上げても下さる。


休み時間と終わりに質問をしにいったら

とても熱心に懇切丁寧に教えてくださり、

「ああ、いい先生だなぁ」と嬉しくなった。

三ヶ月間、必死に喰らい付いて行きたい。


今回のテーマは5Fだったが、

講義の途中で

「もっともっと5Fを予習しておけばよかった」

ととても反省。


で、5Fといえば、この本。


ああ、講義の前に読んでおけばよかった、

と読んでいる途中にまた反省。


MBA経営戦略/グロービスマネジメントインスティテュート 08099


とともに、この三ヶ月、何度も読もう。


今回、一番印象に残ったのがここ。


 企業戦略の策定の仕方を理解するには、

 まずどんな条件が揃えば、

 多角化によって本当に株主価値が生まれるのかを

 確認しておく必要がある。

 その条件は以下の三つの

 本質的な基準によってまとめられる。


 1.魅力

  多角化の対象となる業界は、構造的な魅力があるか、

  魅力的になりうる可能性を持っていなければならない。

 2.参入コスト

  参入コストが、その業界における

  将来の利益を食いつぶすほど

  高くてはいけない。

 3.補強関係

  新しい事業部が、社内の既存事業との

  つながりによって競争優位を獲得するか、

  あるいはその逆でなければならない。


天才にかかると、多角化の必要条件は

こんなに簡単なフレームワークに

纏められてしまうのだ。



競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター, 竹内 弘高 07114

競争戦略論〈1〉/マイケル・E. ポーター, 竹内 弘高 06148



田崎正巳先生のブログ↓

http://gmi-blog.globis.co.jp/blog/01tasaki/