変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件/樋口 泰行 08115 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件/樋口 泰行 08115

変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件/樋口 泰行
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ダイエーの前代表取締役社長の

樋口泰行さんの本。

ダイエー時代の499日を

「チェンジリーダーとはどうあるべきか」

という視点で綴る。


 揺るぎない軸を持って

 社内の固定観念を打ち破る力、

 サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力、

 熱き言葉で信念を伝え続ける力

 を総称して「変人力」としている。


変人さ、では人後に落ちない自信があるが(笑)、

単なる変人ではなく、周囲を巻き込み変革を

成し遂げるエネルギーを「変人力」と言っているのだ。


 今、こうした二つの経験を振り返って強く感じるのは、

 修羅場のリーダーには、

 オペレーションの能力以上にエモーショナルな

 能力が必要だということである。

 すなわち、周囲が何を言おうとも

 自分の信念を貫き通す力、

 底知れない執念で変革をやり遂げる力。

 言わば「変人力」とでも呼ぶべき力が

 チェンジ・リーダーに求められているのである。


そうそう。

小手先の知識やテクニックは

修羅場には役に立たない。

MBA課程ももう終盤戦だけど

その途中で、「人・物・金」のなかでも

圧倒的に「人」が大事だと強く確信するようになった。

たとえどんなに自分が優秀であっても

周囲を巻き込まなきゃ何も始まらない。


 このような組織の中で改革をやり遂げようとすれば、

 リーダー自身が一にも二にも、

 自分ならではの座標軸を持つことが大切である。

 そして、王様が立派だと信じ込んでいる

 社員たつに向かって

 「王様は裸だ!」と語り続けることである。


出向前に、大学院の友に頂いた言葉を思い出す。


 君子は和して同ぜす


同化しないことには強い自信があるのだが(笑)

和とのバランスが実に難しい。

ズーニーさんの本の通り、

正論ばかりでは相手に嫌われ過ぎるばかりだし。


会社は頭から腐る/冨山 和彦 08001

を思い出させる、変革時のリーダーシップの

よき先輩達からの貴重なメッセージと受け取った。