「新しい中国」で成功する! 体当たり中国ビジネス必勝法/高橋基人 08200 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

「新しい中国」で成功する! 体当たり中国ビジネス必勝法/高橋基人 08200

「新しい中国」で成功する! 体当たり中国ビジネス必勝法/高橋基人

★★★★★


エアコン大手「ダイキン」の初代北京代表処所長の

まさに「体当たり」の中国ビジネス奮闘記。


前半の「ニセモノ企業との戦い」は手に汗握る。

相当な難関ではありそうだが、

「著名商標」という手があることを知る。


あと、本書で懸案となっていた

「新労働法」

はその後どうなっているのであろうか。

いくら共産党の国とはいえ、

あまりに従業員に寄り過ぎていて、

これから新規参入をしようという企業には

実に困った草案だ。


あと、面白いなと思ったのが


 こうした人治国家的な対応ゆえ、中国には  

 「不合理」

 「不公平」

 「不愉快」

 「不誠実」

 という“四つの不”があると言われるくらいだ。


なるほどねぇ。

確かに言い得て妙だ。

中国でのビジネスせの成否は

このような「理不尽」を

如何に楽しんで、

如何に上手く(良い意味で)利用するか、

に拠っているのではないだろうか。


すごいなぁ、と思ったのは

栄宝斎文具店という北京の老舗で

自分用の便箋を作り、

それでキーマンへの礼状をしたためた、

というところ。


 まさにジジ殺しの秘策なのだ。


郷に入りては郷に従え、

とはまさにこのことだ。

「ここまでするか」

ということをすれば、

異国の人の氣持ちも動くのだ。