未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志 08295 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志 08295

未来を予見する「5つの法則」/田坂 広志
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田坂広志先生の新刊。

発売と同時に購入したが、

なんとなく時を得ていない氣がして、

机の上に置き続けていた。



 現在の「動き」は、必ず、将来、反転する。


 このように、世の中の出来事は

 「螺旋的発展」を遂げていくのですが、

 この発展の姿を、少し別の視点から見てみましょう。


 「機能」の視点ではなく、

 「動き」の視点から、見てみるのです。


 まず、この螺旋的発展の姿を

 「機能」の側面から見ると、

 ひとたび消えていった機能の

 「復活」が起こるように見えます。

 では、この姿を「動き」の側面から見ると、

 何が見えるか。


 「反転」です。


 「動き」の「反転」が起こるように見えるのです。

 すなわち、それまでの変化の動きが、

 反対方向に向かうのです。


 これは、言い換えれば、

 「トレンド」の「リバウンド」。


 世の中の変化の「トレンド」を考えるならば、

 必ず、どこかで、

 その「トレンド」が、反対方向へ

 「リバウンド」を起こすのです。


 壁に向かってボールを投げつけると、

 壁に当たって跳ね返ってくるように、

 「リバウンド」が起こる。


 実は、弁証法には、そのことを教える、

 もう一つの「法則」があります。


 「否定の否定」による発展の法則


 すなわち、


 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する。


 その法則です。



「100年に一度」とも言われる

現在の金融危機を思わずにはいられない。


とどまるところを知らない株安、円高。

それは、投資銀行やファンド、

新興不動産デベロッパーなど、

つい最近まで謳歌したこの「世の春」のリバウンドか。


弁証法の教えによれば、

さらに、今のこの激しいトレンドも

さらに否定されるはず。


では「否定の否定」のその後に、

一度否定された過去を超越して生まれてくるもの。


それはどのようなものだろうか。