ツァラトストラかく語りき 上 /ニーチェ 08329 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

ツァラトストラかく語りき 上 /ニーチェ 08329

ツァラトストラかく語りき 上 (1) (新潮文庫 ニ 1-1)/ニーチェ
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私淑する田坂広志先生、

愛読する橘玲さんの著書に

たびたび登場するニーチェ。


一度は「ツァラトストラかく語りき」は

読まねばならないと思ってた。


ファイナンシャルリーオーガニゼーションで

頭がいっぱいなのだが、

なぜか手が伸びる。


期待していたのは、

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの/田坂 広志 08228

の、


 それは、我々が、人生を終えようとするとき、

 その臨終のときの物語です。

 この物語の場面に、思いを馳せながら、

 聞いて頂きたい。


 我々が、この人生において、

 様々な人と巡り会い、様々な運命が与えられ、

 その人生を精一杯生きていく。

 そして、いつか、その人生の終わりがやってくる。


 その人生の最期のとき、

 不思議な人物が、我々の側に現れる。

 そして、その人物は、

 我々に対して、こう問いかける。


 「いま、一つの人生を終えようとしている、おまえ。

  もし、おまえが、この人生と全く同じ人生を、

  もう一度生きよと問われたならば、

  然り、と答えることができるか


  いや、さらに、

  もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、

  何度も、何度も、永遠に生きよと問われたならば、

  然り、と答えることができるか


  その永劫に回帰する人生を

  喜んで受け入れることができるか」


 その不思議な人物は、我々に対して、そう問いかける。



だったのだが。。。

読みはじめてびっくり。


メタファーの連続で、注釈と睨めっこしながらでないと

何がなんだかさっぱりわからない。

いや、注釈を先に読んでもよく分からない。


あまりにも何だかわからなくて、

最初は何度も止めようかと思ったが、

不思議な引力を感じる。


結局、上巻は読み終えてしまった。


論理思考やマーケティング、ファイナンスのような

MBA的思考では全く歯が立ちそうもない。


だが、容易に理解できるモノばかりを読んでいても

それはチャレンジではないだろう。


真の「教養」とはこのような難解な本の先にあるのだろうか。