TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究/ハイラム・W. スミス 08349 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究/ハイラム・W. スミス 08349

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究/ハイラム・W. スミス
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友人知人に、

「一冊、本を推薦して」

と言われたら。


無人島に島流しになり、

「一冊だけ本を選んで持って行ってもいい」

と言われたら(笑)。


その時選ぶ本は、この本だろう。

人生へ最大のインパクトを与えてくれた本。


この本を最初に読んだのは20代後半。

書友のヒビキング さんが教えてくれた。


 「心の安らぎ」を得る秘訣は、

 私たちの価値観において最も大切なものは何かを

 まず知ることから始まる。

 つまり、自分の人生において最も重要なことはなにか

 ということを考えてみることである。

 そのうえで、その価値観を日々の行動に反映させていく。

 別の言葉でいえば、

 人生で私たちが大切にしているものを達成できなければ、

 時間管理をどんなにうまくやったとしても

 意味がないということだ。


20代はとにかくわき目も振らず

死に物狂いで働いた。

仕事をできるだけ多く「こなす」ために、

時間管理の本や仕事のハウツー本を

むさぼり読んでいた。


でも何かが違う。

何が自分に足りないのか。

と漠然とした不安を感じてた時に、

この文章に出会い、衝撃を受けた。


更に、自分の根底を揺さぶったのが


 「いかなる成功も、

 家庭での失敗を償うことはできない」

 「死ぬ間際になって、

 もっとオフィスにいる時間を長くして

 おけばよかったと思う人はいない」


言われれば全く然りなのだが、

仕事に文字通り「溺れて」いて、

自分では氣付くことが出来なかった。


年に365冊も本を読んでも、

自分のパラダイムががらがらと

音をたてて崩れていく。

自分が明らかに変わっていく実感を持つ。

そんなことは滅多に体験できない。


あの20代後半の時にこの本を読んだ時の

ショックをまた感じたくて、

何度も何度もこの本を手に取るのだろう。



もっとも大切なこと/ハイラム・W. スミス 06066