相場師一代/是川 銀蔵 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

相場師一代/是川 銀蔵


著者: 是川 銀蔵
タイトル: 相場師一代

★★★☆☆
「最後の相場師」と言われた是川 銀蔵氏の自伝。
16歳の少年が単身満州に渡り、商売での成功と挫折を繰り返す。
その後は株の世界で93歳まで現役で活躍する様が
目の前にありありと浮かぶ。

「小学校しか出ていない」と謙遜するが、
失敗のたびに数年間図書館に籠もり、只管勉強をする。
それもすごいと思うが4人の子供を抱えながら
収入が全く無い、「たけのこ生活」を続ける夫を信じきる
奥さんもこれまた只者ではない。

何十億、何百億と稼ぎながら税金に殆ど持っていかれ、
今はすっからかん、こんなに勉強しても儲けても
結局は何も残らないんだから株なんか止めちまえ、と。

そうか、やっぱり博打は胴元が儲かるようになっているんだ。
株式相場を国が開いた賭場だと思えば、
最後は国に全部持っていかれちゃうんだな。


著者: 是川 銀蔵
タイトル: 相場師一代