質問する力/大前 研一 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

質問する力/大前 研一


著者: 大前 研一
タイトル: 質問する力

★★☆☆☆
先日、「考える技術」を読んだばかりだったからか、
「なんだか同じことばかり言っているなぁ」と思ってしまった。
(「考える技術」の方が後の出版だから、
真実は逆なのではあるが)

第一章の「地価の下落は予想できた」は
マンション屋には耳の痛い話。
時は91年~95年の日本。
「バブルの後始末、余った土地の処分のために、政府と業界は
『持ち家購入のチャンス!』と煽って景気を回復させようとした、
というもの。

でも会社の先輩(不動産・マンションのプロ)
を見てもこの時期に買った(買ってしまった)人は非常に多い。
「ローン返済」と「不動産価値の下落」の競争で
全く「ローン返済」が追いつかず、
ローンは6千万も残っているのに中古でマンションを売っても
2千万くらいしかならず、買換も出来ないどうしようもない、
という人が何人も思い出せる。

自ら作ったブームで自分まで踊ってしまった、
ということだろうか。

とにかく、大前さんの本を読むと不動産やマンション、家は
全く欲しくなくなる。
とくに数年前ファイナンシャルプランナーの
勉強をしてからはなおさらだ。

というわけで、他人の家は何千戸もつくりながら、
未だに社宅住まいの私でした(笑)。


著者: 大前 研一
タイトル: 質問する力