成功者の告白/神田 昌典 08023 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

成功者の告白/神田 昌典 08023

神田 昌典
成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語
★★★★★

再読。


起業に成功した人には

ほぼ一定のパターンがあるのだそうだ。

企業の急激な成長には必ずと言っていいほど

社内や起業家の家庭に歪みが出るのだという。


その歪みを回避するにはどうすればいいのか。


起業家がそのパターンを知ること。

そして適切な対応をとること。


 第1章

 成功に向かって、一歩を踏み出し始める。

 この時期は、仕事は辛く、家庭は円満。

 

 第2章

 成功に向かって見事、離陸。

 この時期は仕事は好調、

 家庭で歪みが出始める。

 歪みは家庭のいちばん弱いところ、

 とりわけ子どもを通じて現れ始める。

 

 第3章

 成功の最終目標への分かれ目。

 この時期は仕事は好調だが、

 人間関係で問題が勃発。

 家庭は、お互い期待をしないことで

 バランスをとる諦めムード。


 第4章

 仕事と家庭のバランスの回復。

 仕事においては人を指導する立場への脱皮。

 家庭においては主導権争いから相互依存への進歩。


この成長パターンや対処の方法を

小説仕立てで神田昌典先生が語る。


 歪みは家庭のいちばん弱いところ、

 とりわけ子どもを通じて現れ始める。


というのが何とも恐ろしい。


「そんな簡単にパターンにはめ込むなって」

という声も頭の中に聞こえなくもないが

でも、きっとこの本に書かれていることは

真実な氣がする。


あと、何とも面白く、情けないのは


 「へぇ、集客の仕方をMBAでは

 教えないんですか?」

 

 「顧客の獲得については、まったく触れていない。

 ハーバードビジネス・スクールで

 セールスの授業がどのくらいあると思う。

 2年間のプログラムであっても1時間だろう」


 「それはなぜです?」


 「そもそもMBAというのは、

 マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション。

 アドミニストレーションってわかるよね。

 管理のことだよ。

 MBAで学ぶのは経営管理のための知識であって、

 クリエーション、つまり創造のための知識じゃないんだよね」


 「ということは、起業家にとっては役に立たない」


 「役には立つよ。

 ただね、事業を立ち上げるには、

 お客がいなければはじまらないでしょう。

 だからMBAは、会社規模がもうちょっと大きくなって、

 家業ではなく企業になったところで役立つようになる」


グロービス経営大学院の

マーケティングにかかわる講座は

すべて修了している。

でも、確かに「顧客の獲得の具体的方法」は

その中には無かった。


これから受ける「応用・展開」クラスには

あるのだろうか??