深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語/田坂 広志 08203 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語/田坂 広志 08203

田坂 広志
深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語
★★★★★

「深き思索」か。

もし出来たとするならば、

とても贅沢な時間だな。

たまには立ち止まって

「思索に耽る」

のも悪くないかもしれない。



「傷つきやすさ」という才能


漫才師であり映画監督でもあるビートたけしが、
サッカー選手の中田英寿との対談で、
次のように語っています。


中田さんも同じタイプだと思うけど、
おれが芸事に自信があるのは、
自分が人一倍傷つきやすいし、
人一倍神経が繊細だからなんだよ。

傷つきやすいというのは、
漫才だと相手のことがよくわかるっていうことなんだね。
サッカーなら、
試合の形勢が全部読めるってことかもしれない。


この言葉を読んで、
励まされる人々が多いのではないでしょうか。

我々は、誰もが、傷つきやすい魂を持ち、
いつも、深く傷ついているからです。

しかし、その傷つきやすい魂が、
ときに、ひとつの才能へと昇華することがある。

この言葉は、
そのことを教えてくれるからです。



私も、励まされた一人。


10代20代はひたすら強さを追求したけど、

30代も半ばを過ぎると、

「傷つきやすい」というのも悪くないよなぁ、

と素直に思える。


「傷つきやすい」そればかり、じゃダメだけど。

誰もが傷つきやすい。

ならば「他人の傷」にも、より氣づけるように。



深き思索 静かな気づき―「仕事の思想」を高める25の物語
/田坂 広志 07035

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/田坂 広志 06097