坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎 08216 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎 08216

坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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★★★★★

児玉総参謀長が意を決し、

隠密裏に乃木将軍の統帥権を奪う。

そして、幾多の日本人の血を吸い続けた

203高地が数時間の攻防で落ちる。

旅順要塞での戦いはそこで勝負あり。


精神力だけの特攻と

戦略に基づいた的確は攻撃は

斯くも違うものか。


戦場での指揮命令系統は絶対である。

また同郷の乃木将軍の顔をつぶしたくない

でもそのために無辜な兵達を

これ以上犠牲にしてもいいのか。

児玉総参謀長の苦悩が伝わってくる、

「坂の上の雲」全巻の中でも

最も読み応えのあるところだなぁ。