二宮尊徳一日一言―心を耕し、生を拓く 08300
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★★★★★
それが論語などであったら、
私も二宮金次郎の偽物くらいに
なれたかもしれない(笑)。
だが残念ながら江戸川乱歩シリーズであったが。
さて、本書。
わが両親の故郷に近い偉人である。
ためか、父親の話によく出てきたような氣がする。
後世のために
樹木を植うるや、三十年を経ざれば、
則ち材を成さず。
宜しく後世の為に之を植うべし。
今日用うる所の材木は
則ち前人の植うる所。
然らば安んぞ後人の為に之を植えざるを得ん。
夫れ禽獣は今日の食を貪るのみ。
一番感動したのが、この箇所。
先人達から引き継いできたもの。
それを如何に後世に引き継いでいくか。
樹木はもちろんのことだが、
それは木々だけではないだろう。
祖父や父達は敗戦の混乱から立ち上がり
空前の高度成長まで果たしたが、
残念ながらそれはサスティナブルなものではなかった。
私達は連綿と続く次の世代に、
何を遺していけるだろうか。