二宮尊徳一日一言―心を耕し、生を拓く 08300 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

二宮尊徳一日一言―心を耕し、生を拓く 08300

二宮尊徳一日一言―心を耕し、生を拓く
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★★★★★

私も本を読みながら通学したのだが

それが論語などであったら、

私も二宮金次郎の偽物くらいに

なれたかもしれない(笑)。

だが残念ながら江戸川乱歩シリーズであったが。


さて、本書。

わが両親の故郷に近い偉人である。

ためか、父親の話によく出てきたような氣がする。


 後世のために


 樹木を植うるや、三十年を経ざれば、

 則ち材を成さず。

 宜しく後世の為に之を植うべし。

 今日用うる所の材木は

 則ち前人の植うる所。

 然らば安んぞ後人の為に之を植えざるを得ん。

 夫れ禽獣は今日の食を貪るのみ。


一番感動したのが、この箇所。


先人達から引き継いできたもの。

それを如何に後世に引き継いでいくか。

樹木はもちろんのことだが、

それは木々だけではないだろう。


祖父や父達は敗戦の混乱から立ち上がり

空前の高度成長まで果たしたが、

残念ながらそれはサスティナブルなものではなかった。


私達は連綿と続く次の世代に、

何を遺していけるだろうか。