永遠の旅行者 上 /橘 玲 08316
- 永遠の旅行者 上 /橘 玲
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- ★★★★★
- 日本のビジネスマンが上海の企業で働いたら、
- どこにどのように課税されるのか。
- 海外進出を考える際には、
- 税法も頭の痛い問題である。
- 租税条約 というものがあり、
- 国家間でその取り決めがなされる。
- ビジネス書、ハウツー書を読んでも
- もうひとつ、ピンとこない。
- あまり面白い分野ではないのだ。
- そこで思い付いたのが橘玲氏の本で
- 良いものがあるのではないか？ということ。
- それが、実にいい本があった。
- 「永遠の旅行者Perpetual Traveler」
- とはその租税条約の盲点を突き
- 課税されないよう、三国以上を旅してまわる、
- というもの。
- 基本的には183日以上滞在すると
- その国での所得税課税対象になるのだが、
- それを逆手にとったライフスタイルだ。
まぁ、一言でいえば
華麗だが悪質な脱税なのだが（笑）、
租税条約とは何たるか、を学ぶには
非常に楽しい本だった。
オフショアの節税（脱税？）スキームだけではなく、
ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」、
心身症や統合失調症、
民法などが複雑に織り交じり、
独特の「橘玲ワールド」にぐいぐいと引き込まれる。
ホテルの夜を十二分に満喫。
上海で読む、というのが
また何ともいえずリアルだった。
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