ザイム真理教/森永卓郎 24096
★★★★☆
TVなどでの印象から食わず嫌いであった
経済エコノミストの森永卓郎さんの本。
本書のシニカルなネーミングに惹きこまれ
初めて読む。
やたらと「庶民派」「庶民の味方」を氣取るところなど、
ちょっとどうもなぁ、と思うところもあったけど、
MMT現代貨幣理論に通ずるところもあり、
なるほどなぁ、とも思わせる。
故堺屋太一先生が散々批判非難していたけれど、
旧大蔵省、現財務省の
「国が亡ぼうがどうなろうが省益が大事」
というのは全然変わっていないんだぁ、と。
日本の中でも選りすぐりの秀才が集まっているはずだが
「組織の論理」って怖いね。。
森永卓郎さんのように「世直し」を叫ぶ人ももちろん必要だけれど、
「よろしくないルール」であれば
そのルールの中でルールを活かして
どうやったら面白いことが出来るかな?
と自分はついつい考えてしまう。