ザイム真理教/森永卓郎 24096 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

ザイム真理教/森永卓郎 24096

 

★★★★☆

TVなどでの印象から食わず嫌いであった

経済エコノミストの森永卓郎さんの本。

本書のシニカルなネーミングに惹きこまれ

初めて読む。

 

やたらと「庶民派」「庶民の味方」を氣取るところなど、

ちょっとどうもなぁ、と思うところもあったけど、

MMT現代貨幣理論に通ずるところもあり、

なるほどなぁ、とも思わせる。

 

故堺屋太一先生が散々批判非難していたけれど、

旧大蔵省、現財務省の

「国が亡ぼうがどうなろうが省益が大事」

というのは全然変わっていないんだぁ、と。

日本の中でも選りすぐりの秀才が集まっているはずだが

「組織の論理」って怖いね。。

 

森永卓郎さんのように「世直し」を叫ぶ人ももちろん必要だけれど、
「よろしくないルール」であれば
そのルールの中でルールを活かして
どうやったら面白いことが出来るかな?
と自分はついつい考えてしまう。