年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記 -4ページ目

「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには/出口治明 24097

 

★★★★☆

「教える」タイトルからすると

他人様から「先生」と呼ばれる身にとって

モチベーションが上がるような本なのかな?

と思ったが。それを思うより

「もっともっと学びたい」と思ったかな。

 

「不動産」「不動産投資」「相続」「IOT」「経営」「経営戦略」

「マーケティング」「ファイナンス」「アカウンティング」などなど

既に武器化出来ている知識も良いけど、

なんか他にももうちょっと遠い

「飛び石」的なことを学びたくなってきた。

ザイム真理教/森永卓郎 24096

 

★★★★☆

TVなどでの印象から食わず嫌いであった

経済エコノミストの森永卓郎さんの本。

本書のシニカルなネーミングに惹きこまれ

初めて読む。

 

やたらと「庶民派」「庶民の味方」を氣取るところなど、

ちょっとどうもなぁ、と思うところもあったけど、

MMT現代貨幣理論に通ずるところもあり、

なるほどなぁ、とも思わせる。

 

故堺屋太一先生が散々批判非難していたけれど、

旧大蔵省、現財務省の

「国が亡ぼうがどうなろうが省益が大事」

というのは全然変わっていないんだぁ、と。

日本の中でも選りすぐりの秀才が集まっているはずだが

「組織の論理」って怖いね。。

 

森永卓郎さんのように「世直し」を叫ぶ人ももちろん必要だけれど、
「よろしくないルール」であれば
そのルールの中でルールを活かして
どうやったら面白いことが出来るかな?
と自分はついつい考えてしまう。
 

自問力のリーダーシップ/鎌田英治 24095

 

★★★★★

今年のグロービスの講師新年会にて

グロービスの重鎮ともいうべき鎌田英治先生と

親しくお話をさせて頂く機会を頂いた。

有難いことに鎌田先生、私の武道にご興味をもって頂いた様で

「一度小野さんの道場にお邪魔したい」と。

誠に光栄なことだが日が近づくにつれて緊張してきた!

 

そういえば鎌田先生、以前本を出されていて拝読したことがあったな、

と本書を思い出した。

前回はグロービス経営大学院のライブラリからお借りしたが、

今回は購入。16年ぶり2回目。

 

鎌田先生と「武道」という媒体を通じて

何をお伺いしようか、何をお話ししようか。

想像を膨らませて胸躍らせながら

そんなヒントをメモしつつじっくり読む。

 

特に第5章は鎌田先生の長銀時代がモチーフであることは明らかで

(とも書いてあった)鎌田先生のお人となりが良く感じられるところ。

きっとこの第五章を書くために、書きたかったがために

この本を書かれたのだと思う。

 

稽古ではどこまでお相手になれるか分からないが

全力を尽くしたい。

 

自問力のリーダーシップ (グロービスの実感するMBA)/鎌田 英治 08181

週刊ダイヤモンド 3/16号 日本株 沸騰! 24094

 

★★★★☆

おやおや、また週刊ダイヤモンドさんの特集は

日本株、かい。

 

週刊ダイヤモンド 3/2号 新NISAで狙う強い日本株 24085

 

以来半月で再度の株式特集とはいかがなものだろう。。。?

 

ところが、タイトルは「沸騰」とあるが、

上記3月2日号や

 

 

とくらべると意外と落ち着いた記事内容にも感じた。

ああ、こうして今回のピークも指咥えたまま

見送り、見過ごすのかな(笑)。

でも新NISA枠くらいは使ってみようとも。

 

店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる/笹井清範 24093

 

★★★★★

長いタイトルと「倉本長治の商人学」というサブタイトルの本。

AUDIBLEで拝聴。実に素晴らしい!

倉本長治さんのお名前はいろいろな本で少しだけ触れていたので

興味はあったがこれほどに良いとは、

今まで触れずに惜しいことをした。

 

ファーストリテイリング柳井正さんの「あれ、もう1章入っている?」

というくらいの長くて氣合いの入った前書きに続き、

まさに昭和の石田梅岩!いった感じの

「商人学」というよりも商人とはいかにあるべきかを説く

「商人道」が語られる。

 

あとがきにも近いことがあったが

この「商人」を「ビジネスパーソン」と読み替えても

大いに活きそう。

本書再読のみならず倉田長治さんの原著に当たってみたい。

 

 

 

日本国民に告ぐ 誇りなき国家は滅亡する/小室直樹 24092

 

★★★★★

6年ぶりたぶん3回目。

この本でも肝は「アノミー」

 

 カリスマの保持者は、カリスマを手放してはならない

 

 前章で、日本人がなぜ、いともたやすくアメリカの

 マインド・コントロールを受けたのかについて述べた。

 最大の理由は、終戦によって発生した

 急性アノミーを利用したからである。

 GHQの「日本人洗脳計画」は、戦後日本の恐るべき

 「急性アノミー」現象をさらに拡大再生産した。

 アノミー(anomie)とは何か。

 「無規範」と訳されることもあるが、

 それよりも広く『無連帯のことである。

 アノミー概念については、

 拙著『大東亜戦争ここに甦る」(クレスト社)でも述べたが、

 本書のテーマを理解するうえで、

 不可欠の概念でもあるので、再説しておきたい。 

 

 アノミー概念を発見したのは

 「社会学の始祖」E・デュルケム

 (フランス人、一八五八~一九一七年)である。

 デュルケムがアノミー現象を発見したのは、

 自殺の研究を通じてであった。

 彼は、生活水準が急激に向上(激落の場合だけではない)した場合にも

 自殺率が増加することを発見した。

 

 なぜか。生活水準が急上昇すれば、

 それまで付き合っていた人たちとの連帯が断たれる。

 他方、上流社会の仲間入りを果たすのも容易ではない。

 成上がり者と烙印を押され、容易には、付き合ってくれない。

 かくして、どこにも所属できず、無連帯となる。

 連帯(solidarité)を失ったことで、狂的となり、ついには自殺する。

 

 これがアノミー論の概略。このように生活環境の激変から

 発生するアノミーを「単純アノミー」と呼ぶ。

 その心的効果は「自分の居場所を見出せない」ことにある。

 どうしてよいか途方に暮れる。

 そして正常な人間が狂者以上に狂的となる。

 

ここを読んで、最近衝撃を覚えた

 

先生、どうか皆の前でほめないで下さい
―いい子症候群の若者たち/金間大介 24074

 

を思い出した。

「いい子症候群」とはこのアノミーからの脱却のための

若者たちの無意識な営みなのではないか?と。

この本を小室直樹先生に読んで頂き、コメントして欲しかったなぁ。

 

 そもそも 教育とは何か。

 ルソーは「教育の目的は機械を作ることではなく、人間を作ることだ」

 (「エミール」)と述べた。

 つまり、自分の頭で物事を考えられるような

 人間に育てるということである。 

 そして、実生活で直面するさまざまな問題を

 解決する能力を与えることである。

 そのために必要な知識を教え、

 知力や体力を育てることだ。

 それは、人間は教育されたことを土台と してしか、

 問題を解決できないからである。

 

 ところが、戦後日本の教育はどうだ。

 人間を作ることではなく、

 条件反射するネズミを作ることを目的としているではないか。

 学校は、鋳型にはまった人間を次から次へと生み出す

 鋳物工場と化しているではないか。

 『金太郎飴”の子どもたち。本当に可哀相だ。

 

 入学試験で出題される問題には、

 あらかじめ「正解」が用意されている。

 答えるべき「正解」は一つである。

 マークシートの上で、唯一の正解を塗り潰すことに成功した者だけが、

 優秀と言われエリートとして選抜される。

 正解に達することができなかった者は、

 人生の落伍者となる。 

 学生は入試に出題される可能性がある問題だけを勉強する。

 問題の正解を記憶することだけに汲々としている。

 入試に関係のない学科や問題は勉強しようともしない。

 

このことはグロービス経営大学院、グロービスマネジメントスクールでも

度々申し上げていることだがその時は「そうか!」と思っても

すぐに元に戻ってしまう。

この呪縛が逃れるのは容易ではない。

 

日本国民に告ぐ―誇りなき国家は、必ず滅亡する/小室直樹 18118

ドバイ式! 資産が0から1億円に殖える究極の投資スキーム/高嶋美里 24091

 

★★★★☆

ドバイホームというドバイの不動産を主に日本人投資家に売る、

という会社の経営顧問を承ってはや一年。

弊社サイトにメールが来て「怪しいなぁ~」と思いつつも

いろいろとお話を伺ってみると至極真っ当(失礼!)な

皆様なので喜んでお付き合いさせて頂いている。

昨年11月末には5年ぶりにドバイ再訪も果たせ、

グロービス経営大学院、グロービスマネジメントスクールの

「マーケティング・経営戦略基礎」クラスD6の

「エミレーツ航空」の講義中の脱線の為の

地元・生ネタ収集にも大いに役に立っている。

 

ドバイの本を読んでいるとAmazonのレコメンドにも

「ドバイ」の文字が入っているものが当然ながら現れる。

そこで手に取ったこの本。

残念ながらこの本には「ドバイ」のことがあまり出てこないのだが、

何とかしてタネ金を作り、ある程度まとまったら

ドバイのプライベートバンクに入れ、

複利で回せばそれで1億円になりますよ、という主張。

計100億も詐欺に遭ったりと波乱万丈の著者。

 

世界は広い。世の中にはいろんな方がいて、

いろんなお金の稼ぎ方があるんだなぁ、

と感心した。マネはしたくないけど(笑)。

この本を読むと不動産投資って、

なんて手堅いビジネスなんだろう、とも改めて思う。

 

 

氣と健康/藤平光一 24090

 

★★★★★

ここ数年股関節の具合がもう一つだなぁ、

と思いかつて前十字靭帯再建手術でお世話になった

船橋整形外科さんに行ってみた。

 

老沼和弘先生という方に診て頂く。レントゲンですぐに

「寛骨臼形成不全(かんこつきゅうけいせいふぜん)

という診断がなされる。

股関節のウケのところが浅く

変形性股関節症にもなりやすいのだとか。

男性では珍しいものらしい。

 

100歳まで現役武道家、のためには

この歳で「激しい運動はダメ」などありえない。

手術なども前向きに検討すことにした。

 

健康に不安を覚えると藤平光一先生の本が読みたくなる。

そういえば、元氣なときは

呼吸法とか氣圧療法とかの大事なことも忘れてしまうよね。。

これも健康の基本を思い出させるための

軽い試練なのかもしれない。

 

 

氣と健康/藤平光一 21122

 

中村天風と植芝盛平 氣の確立/藤平光一 23031

中村天風と植芝盛平 氣の確立/藤平光一 21114

中村天風と植芝盛平 氣の確立/藤平光一 15130
中村天風と植芝盛平 氣の確立/藤平光一 14184

 

氣で克つ―心で身体を使うビジネスの本義を学ぶ 21173

氣で克つ―心で身体を使うビジネスの本義を学ぶ/藤平 光一 20082

 
成功の秘訣は氣にあり/藤平光一 21147

成功の秘訣は氣にあり/藤平 光一 17206
成功の秘訣は「氣」にあり/藤平光一 15192
成功の秘訣は「氣」にあり/藤平 光一 07165
成功の秘訣は氣にあり/藤平 光一 06171

 

普及版 氣に合するの道/藤平光一 21135

 

氣の呼吸法/藤平光一 21126

 

月刊 秘伝 2019年01月号 氣の巨人 藤平光一の合氣道

 

氣と生活/藤平光一 21117

 

 

小さな人生論2/藤尾秀昭 24089

 

★★★★★

十三回目。

グロービス経営大学院やグロービスマネジメントスクールでの講師業、

各クライアント先での経営顧問業、

投資会社としての投資業、等ばかりだと

「社長」だの「先生」だのと呼ばれるだけでは、

きっと人間がダメになる。

 

 耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、
 心中、常に心払るの事あれば、
 わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石なり。
 もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、
 即ちこの生を把って鴆毒の中に埋在せん

 (耳には耳に痛いことばかり、
  胸には無念な事ばかり。
  それが我が玉を磨く石となる。
  おだてられたり、いいことばかりでは
  我とわが身に毒を盛るようなものだ)

 

そうそう。やはり「下座行」が大事だよね。

売主や買主にはかなり酷い扱いを受けることが多い

不動産売買仲介業はまさに人生の砥石。

 

 

小さな人生論2/藤尾秀昭 22044

小さな人生論2/藤尾秀昭 21106

小さな人生論2/藤尾秀昭 20195

小さな人生論2/藤尾秀昭 19258

 

逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎/井沢元彦 24088

 

★★★★★

いろいろ調べて考え抜いているのはよくわかるけど、

そこまで断定しちゃっていいのかな~?

と戸惑い内心ツッコミを入れつつ、

井沢元彦さんの世界に没入する。

きっとそれが井沢元彦さんの本の正しい楽しみ方なのだ。

本書も井沢ワールド全開!

 

ただ、本書でも繰り返し述べれている通り、

日本史では宗教的な見方があまりにも軽視されているとは思う。

 

 信長は「宗教弾圧」をしなかった!

 「自己神格化」によって天皇制に挑んだ信長の天下布武 

 

などは深く頷かされる。

 

 

[決定版] 世界の[宗教と戦争]講座/井沢元彦 24049

 

世界の裏側がわかる宗教集中講座/井沢元彦 23323

 

天皇の日本史/井沢元彦 23110

 

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎/井沢元彦 16212